本当の空を見ている?

2025年06月02日

「地球劇場」の脚本は誰が何のために書いたものなのか

暗雲が立ち込めたところにぽっかりと空いた穴。その穴の向こうには青空がのぞいている。
まるで「ほら、こちらに来れば安心だよ」と手招いているかのように。

実際は暗雲の穴の向こうにだけ青空があるわけではない。
雲の上には太陽があり、青空が広がっていることを私たちは知っている。真っ黒な雲がずっと空を覆うわけではないこともわかっている。実際、この写真も穴が空いているように見えるのはこの切り取った部分だけで、どんどんズームアウトしていけば青空がほとんどであり雲はほんの一部だと知るだろう。

「地球劇場」の脚本家たちは、いきなり重たく黒い雲で目の前を覆い、大嵐を起こし、不安を掻き立てる。<悪>の演者はそんな不安につけ込み、竜巻や雨霰でさらに恐怖へと陥れる。パニックになった観客は芝居であることに気づかず、逃げ惑う。
そこに<善>の面を被った演者が登場し、救いの手を差し出す。観客はもはやイリュージョンの世界に引き込まれた演者だ。まるで暗雲の中にぽっかり空いた青空から射し込む光を求めるようにどんどん吸い込まれていくー。

舞台にセットされた青空に身を置きながら、<善>の面を被った演者に向かって「救ってくれてありがとう!」「あなたは素晴らしい!何て良い人なんだ」「あなたが望むことは何でもするよ」と口々に賞賛し、何とか特別扱いしてもらおうと媚びを売る。

「地球劇場」の脚本家は忙しい。
今がその時とばかりに、ショッキングな演目を世界中の舞台にかけて回る。
メディアやSNSで話題になればなるほど、観客は増えて大ヒット!
舞台いっぱい広がるホリゾントの青空にぽっかり空いた作り物の穴へと次々吸い込まれ、魂を抜かれた観客たちはついにその他大勢のエキストラとなった。

舞台の外では幾万年と変わらぬ青空が広がっているというのに。

観客席で高らかに笑っているのは一体誰?


*****************************************


あなたは、本当の空を見る目を持っているはず。
潜在意識は真実を知っている。
自分の中にしっかりと軸を打ち立てよう。
揺るがない自己を確立しよう。
ヒプノセラピーでお手伝いいたします。

〜miyabito〜